■ギャラリー(日本篇):イワナつり・・秋田県北部のK沢にて(2008年9月)

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秋田県の北部の最深部のK沢。周囲はもちろん上流部には一軒の家もなく、堰やダム類もまったくない。今の日本では奇跡のような美しい沢である。もちろん水は飲めて、おいしい。真夏でも水温は12-3度で、イワナ,ヤマメのみが生息する。周りの樹木は落葉樹が多く、多様な雑木群が川を守る。鹿や熊なども生息している。昨年はこの沢で熊に遭遇したが、子連れでなければそれほどあわてる必要はない。

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この沢に20年通っている。釣りはフライ・フィッシング(西洋毛ばり釣り)専門で、なかでも水面にフライ(毛ばり)を出来るだけ自然に流し、イワナたちが虫と思って食いつくのを釣るドライという釣り方にこだわっている。仕掛けは、鉛などの重しはなく、ラインの重みをフライに伝えるキャスティングがこの釣りの特徴だ。

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この渓流の釣り期は3月から9月まで。あとの半年間は禁猟期。

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上流部に向かって釣りのぼっていく。
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魚の定位するポイントの上に自然に毛ばりを出来る限り自然に落とすことがなかなかむずかしい。キャスティングのコントロールがカギとなる。、
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ポイントに毛ばりをキャスト。流れの上を覆う樹木にかからないように。
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釣りの途中での昼食のメイン・ディッシュは釣れたヤマメ。このサイズ(22センチ)はヤマメとしてはまあまあだ。bigkodaihuukei.jpg
朝早く渓に入る。今日はイワナが出てくるか、何度行っても胸がときめく瞬間である。水と樹木の発散する匂いが心地よい。

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昼 のおかずはこの3匹。上の2匹はヤマメ、下がイワナ。ヤマメは腹にあるパーマークが特徴。イワナはヤマメに比して古代的でより獰猛、迫力ある容貌だ。

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4人連れなのでフライパンなどが運べた。うどんもゆでて渓の水で思う存分洗う。水はもちろん飲める。

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我々より奥に入った地元のひとがとんびまいたけをくれた。早速炒めて食べる。歯ごたえがよく、いかにも体によさそう。くれた人は血糖値を下げる効果抜群だという。

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渓の縁には山わさびが群生している。おろしてうどんのたれに混ぜると野趣に富むわさびの香りが口中に広がる。

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魚の腹を割いて,胃袋の中を見る。トンボやかげろうなどを食っているのが分かる。フライフィッシングはこれらの昆虫に擬してフライ(毛ばり)をつくって、魚と知恵比べをするわけである。多くの魚を釣るよりも、少数の魚の釣り味を楽しむこだわりがあるようだ。

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一服する。何人かでくるメリットは持てる荷物の種類が増えて、食事やコーヒーを楽しめることだ。

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木いちご。

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