トニー・ガトリフ、ロマ送還問題を語る~《ジェレム・ジェレム便り⑮》

トニー・ガトリフは使命感の人である。アルジェリア人とジプシーの混血に生まれたガトリフは、ヨーロッパにおけるロマに関する映画を35年にわたって監督、制作してきた。ガトリフ氏曰く、ロマの人々は誤解されることが多く、差別の対象 … “トニー・ガトリフ、ロマ送還問題を語る~《ジェレム・ジェレム便り⑮》”の続きを読む

現代日本の「罪と罰」~映画「ヘヴンズストーリー」そして山崎ハコ

現代日本の有り様を神話のごとく表現した堂々たる映画の登場である。日本列島に繰り広げられている幾多の無残な殺人事件をニュースで知り、その不条理さに戸惑いする日々を送りながら、日常性に埋没せざるを得ない我々に突きつけられた物 … “現代日本の「罪と罰」~映画「ヘヴンズストーリー」そして山崎ハコ”の続きを読む

異形のヒロインの登場――スウェーデン映画「ミレニアム」3部作

  原作は世界40カ国で2600万部売れたというスウェーデン・ミステリーの大ベストセラー、全3巻の長編である。読んだときから映画に向いた素材だと思ったが、早速映画化された。「ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女」(153 … “異形のヒロインの登場――スウェーデン映画「ミレニアム」3部作”の続きを読む