新装版刊行「中国55の少数民族を訪ねて」

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1998年に刊行されてから、12年が過ぎたが、このたび新装版発売ということになった。この間、2007年と2009年の2度にわたり雲南地方に旅する機会があった。雲南省西北部を中心として居住するヌー族、リス族、ナシ族、ペー族、プミ族、チンポー族などの村々を巡ってきた。(これらはhp上にアップしてきた。)
その後の彼ら少数民族の状況を肌で感じることができた旅であったが、この際の感想などを新装版のあとがきに加えた。2度の旅は当hpの同人、市橋雄二氏、中国取材時のスタッフ唐大堤氏が同行してくれたこともあり、1990年代前半の6年に及ぶ長い中国行脚を回想しながらの感傷旅行の趣も帯びたものになった。
今改めて思うことは、1990年代前半にこの記録がなされたことの意義深さであり、時が過ぎるにつれて、その意味が明らかになっていくのではないかという予感である。
(市川捷護・市橋雄二 著 白水社 )