溢れる抒情とラストシーン〜映画「そこのみにて光輝く」

本ブログの2010年12月28日の映画評に「海炭市叙景」という映画を取り上げているが、この映画も同じ原作者の今は亡き小説家佐藤泰志の唯一の長篇小説の映画化である。やはり函館を舞台にしており、函館の街の表情が生々しく、息苦 … “溢れる抒情とラストシーン〜映画「そこのみにて光輝く」”の続きを読む

伝わる熱気、等身大のワレサ像〜映画『ワレサ 連帯の男』(アンジェイ・ワイダ監督)を観て

ワイダ監督が撮ったワレサの映画と知り、公開初日に東京神保町の岩波ホールに足を運んだ。劇場はほぼ満員で中高年層の観客が目立つ。東欧革命の象徴でもあるベルリンの壁が崩壊したのが25年前、日本では昭和が終わった年である。遠い国 … “伝わる熱気、等身大のワレサ像〜映画『ワレサ 連帯の男』(アンジェイ・ワイダ監督)を観て”の続きを読む