「浪花節で生きてみる!」〜玉川奈々福

一時は滅びかけ感が強かった浪曲・浪花節に光を当て、新たな命を与えながら、自らも浪曲師として精進してきた道程を綴った一種の日本芸能論であり、浪花節論であり、芸道修業話でもある。専門的な楽屋話にならないで、伸びやかな筆致も鮮 … “「浪花節で生きてみる!」〜玉川奈々福”の続きを読む

「ペスト」 アルベール・カミュ

1940年代のアルジェリアの港町オランに起こったペストの蔓延。封鎖された都市の人々の日常そしてペストとの不条理な戦いに挑んだ人々を記録という形をとりながら、人間存在の在り方という究極の問いにまで想いを至らしめる小説だ。 … “「ペスト」 アルベール・カミュ”の続きを読む

《ジェレム・ジェレム便りNo.62》ペンの力でロマの文化を発信し続けた文人活動家ライコ・ジュリッチ氏逝く

2020年11月2日、東欧セルビア出身のロマの作家、活動家ライコ・ジュリッチ(Rajko Djuric)氏が73歳で病気のため亡くなった。日本で報じられることはないが、母国をはじめヨーロッパのメディアは先週一斉に追悼記事 … “《ジェレム・ジェレム便りNo.62》ペンの力でロマの文化を発信し続けた文人活動家ライコ・ジュリッチ氏逝く”の続きを読む

「武漢封城日記」 郭晶 著 地を這う視線の記録が尊い

武漢は華中地域、長江中流全域の中心都市。1949年、政治の中心・武昌(東部)、工業の中心・漢陽(西部)、商業の中心・漢口(北部)が統合されて武漢市が成立した。中国内陸部最大の交通中枢都市であり、人口は860万の大都会であ … “「武漢封城日記」 郭晶 著 地を這う視線の記録が尊い”の続きを読む