《ジェレム・ジェレム便りNo.65》チェコに見る国民国家の誕生とロマ

去る10月28日、チェコ共和国は103回目の建国記念日を迎えた。1918年の第一次世界大戦の終結とともにオーストリア・ハンガリー帝国が崩壊、領内にいた西スラブ語を話すチェコ人とスロバキア人が独立しチェコスロバキア共和国を … “《ジェレム・ジェレム便りNo.65》チェコに見る国民国家の誕生とロマ”の続きを読む

「彼岸花が咲く島」 李 琴峰 著   ノロに憧れる少女

彼岸花の咲き乱れる砂浜に流れ着いた少女は記憶を失っていた。海の向こうから流れ着いたので、宇美(うみ)と名付けられた。 その島では<ニホン語>と<女語>が話されていた。 宇美が流れ着いた島は亜熱帯の孤島でノロが統治する島で … “「彼岸花が咲く島」 李 琴峰 著   ノロに憧れる少女”の続きを読む

時空を超えた鎮魂   「貝に続く場所にて」〜石沢麻依 著

人間にとっての記憶・思い出・回想とは何なのかという疑問・戸惑いなどを突き詰めて考えさせる力を持った作品だろう。コロナ禍が世界を覆う現在に、2011・3・11の震災を体験した著者が失った友人・野宮や現在の居住地ドイツ、ゲッ … “時空を超えた鎮魂   「貝に続く場所にて」〜石沢麻依 著”の続きを読む

オリンピックと少数民族と名作と〜映画『グラン・トリノ』を観る

東京オリンピック(第32回オリンピック競技大会)が佳境を迎えるころ、日本勢の活躍を伝える報道があふれる中、体操女子個人総合で優勝したアメリカ女子体操代表スニーサ・リー選手がタイ、ミャンマー、ラオス、ベトナムの山岳少数民族 … “オリンピックと少数民族と名作と〜映画『グラン・トリノ』を観る”の続きを読む

「土偶を読む」竹倉史人著〜 縄文文化の奥深さを知る 

「130年間解かれなかった縄文神話の謎」という副タイトルから、あの不可思議で神秘的で、超時代的なフォルムが何を意味するのかという定説が長年確立していなかったことを知った。縄文時代の奥深さについては、考古学などの様々な研究 … “「土偶を読む」竹倉史人著〜 縄文文化の奥深さを知る ”の続きを読む