■ビデオレポート

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2014〜2019年の記録

■2019北秋田のイワナ釣り岩魚釣り■リスボンぶらり旅2019■北秋田岩魚釣り2018■2017秋田マタギの渓 岩魚釣り■2016秋田マタギの渓 岩魚フライフィッシング■北秋田フライフィッシング2015晩夏■北秋田フライフィッシング2014晩夏■独龍江最深部に入る〜雲南省西北部2014・6 

秋田のマタギの渓の釣り

越中八尾おわら 風の盆2013

龍ヶ崎のつく舞~中世民間芸能の匂い

チンポー族の婚礼祝宴に出会う

盲人流しの歌の歌詞が判明

盲人流しの歌(中国最南西、国境の町にて)

至福の時:秋田のイワナつり

「山をあげる・・・」比類なき移動野外歌舞伎・・・山あげ祭(那須烏山)

怒(ヌー)族キリスト教会賛美歌と掛け合い歌<怒江情歌>(中国雲南省西北最深部)

インドの門付け・漂泊芸

アルメニア・ジプシー(ボーシャ)のうた

マケドニアのジプシー・バンドと結婚祝宴、少年大道芸

トルコのジプシー(チンゲネ)・バンド

2019 北秋田のイワナ釣り岩魚釣り

恒例のフライ釣り。8月中旬過ぎ。平年に比べても順調なイワナの反応で、楽しめた釣行だった。

リスボンぶらり旅2019 

北秋田岩魚釣り2018

2018年7月初旬、恒例のフライ釣り。不順な天候の中でもイワナが活気あり、フライを盛んに追い求めてくれた。熊にも会い、印象的な釣行だった。

2017秋田マタギの渓 岩魚釣り

恒例の秋田の岩魚釣り。釣り納めということもあり、5〜6人の賑やかな岩魚釣りとなったが、マタギの渓は懐深い川だった。2017年9月上旬。

2016秋田マタギの渓 岩魚フライフィッシング

北秋田フライフッシング2015晩夏

北秋田フライフッシング2014晩夏

独龍江最深部に入る〜雲南省西北部2014・6

秋田のマタギの渓の釣り

越中八尾おわら 風の盆2013

2013年9月2日撮影。台風の影響の下、不思議なムード漂う八尾の街を訪れた。7時頃から街角の辻で輪踊りというか辻演奏が始まった。胡弓と三味線の掛け合いでなかなかいい雰囲気だった。糸を引くような胡弓の調べは独特の寂寥感があり、風の盆の味わいを大きく規定する重要な要素だろう。西町などの町流しも結構なものだった。

つく舞~茨城県龍ヶ崎市

icon021.gifビデオ つく舞(3分07秒)    

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7月27日の夕刻から龍ヶ崎市のつく舞を見物した。この祭りは地元の八坂神社の祇園祭りの最終日に行われる。雨乞い、悪魔祓い,五穀豊穣を願って行われ、その起源は定かではない。関東の奇祭と地元ではいっているが、たしかにすこぶる異色の祭りである。中国から伝来した散楽の遺風を残しており、放浪の生活を送った散楽衆の大道芸の香りも濃厚に残している。とにかく様々な不可思議な要素を感じ取れる民間宗教芸能行事である。曲芸まがいの軽業を演じるのは地元のとび職の男衆で今回は2名で行われた。

チンポー族の婚礼祝宴に出会う。

icon021.gifビデオ・チンポー族の婚礼祝宴(3分12秒)

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2009年も押し迫った12月31日に中国とミャンマーとの国境地帯を移動しているときに、偶然、婚礼の祝宴に出会った。いろいろ聞くとこの辺に住むチンポー族の人々の結婚式だという。祝宴がはじまったばかりで、祝福に訪れてくる村人たちを迎え入れる音楽が入り口で演奏されていた。チンポー族は雲南地方に多く居住するチベット系の少数民族である。ミャンマーにも多く住み、カチン族の呼び名で有名である。20年前に取材したときはパチンという村でシャーマニズムの儀礼などを撮影できたくらい民族色が濃い地域だったが、このような現在化した結婚式をみると、中国最深部にいたるまで変化がおよんでいることを実感する。

ビデオ・盲人流しの歌(テロップ入り) 

icon021.gif ビデオ・盲人流しの歌(テロップ入り)(3分57秒)

bigmoujin .jpgのサムネール画像

 

■イワナつり・・秋田県北部のK沢にて

ビデオ・至福の時:秋田のイワナつり

この沢は秋田のマタギ(熊狩りなどを中心にする狩人たち)が狩りをする中心地である。今でも比立内にはマタギが存在する。K沢は堰やダム類がいっさいなく人家もない。自然破壊が進行する日本列島において奇跡的にその美しい渓相を保っている。この沢で過ごす一日は飲料水の心配がいらない。いくらでも沢の水が飲める贅沢をあじわえる。木々に囲まれながら、フライロッドをキャストしていると、イワナを釣ることよりも、竿を振っていることの快適さに満足してしまう。釣れるときでも、自分が食べられる分だけ、キープし、あとはリリース(放流)する。また来年、遊んでもらうために。(2008年9月秋田県比立内K沢にて撮影)

 

■「山をあげる・・・」比類なき移動野外歌舞伎・・・山あげ祭(那須烏山)

icon021.gif1. ビデオ・烏山の山あげ祭・・・常磐津を地とする舞踊劇「将門」(栃木県那須烏山市)

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450年ほど前に時の領主、那須資胤(すけたね)が、天下泰平、五穀豊穣などを祈願するため牛頭天王を祀り、八雲神社を創建した。その祭礼として例年7月25日から27日までの三日間行われる。
祭りは江戸時代以来、烏山五町(鍛冶町、元町、金井町、赤坂町、中町)に日野町を加えた六町が輪番で運営しており、今年は日野町が当番である。一日に烏山の旧市街地の数箇所で移動を繰り返しながらの野外歌舞伎は日本は無論のこと、世界的にみてもきわめて珍しい演劇形態だと思われる。
舞台から花道をつないで奥深い空間に前山、中山、大山と張子の山を建てるので「山上げ」と称する。当番の若衆の一糸みだれぬ行動で見る間に舞台装置、背景の山が建てられていく様子はダイナミックで美しい。この巨大な紙製の山を製作する発想は、ここ烏山が「烏山和紙」の産地だからである。
(2008年7月25日~6日栃木県那須烏山市にて撮影)

icon021.gif 2. ビデオ・山あげ祭・・・背景からばらし、移動

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狂言が終わると山あげの場合と同じように、あっという間にバラバラに解体し、手際よく車に積み込む。その間、囃子がずっと奏されている。道具としての「山」は次々と場所を移動して、後には何も残さない。劇場空間から日常性への転換、日常から演劇空間への転換・・・つくり、あげそしてバラス・・その後に何の痕跡も残さない魔法のような時空が展開する。

icon021.gif3. ビデオ・山あげ祭・・・夕刻の山あげ風景そして幽玄な舞台

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夕刻の山あげ風景。笛の合図で次々と山があがる。
真夏の暑い日々、朝の9時から夜の10時過ぎまで、5~6回にわたり、各所で狂言が行われる。夜になると観光客の姿も少なくなり、浄瑠璃を語っている太夫と三味線の音に誘われて地元の人々が増えてくる。
烏山の人々がこの祭りに託す思いがしみじみと伝わるとともに、これほどの祭りを伝承していく共同体の堅固さをうらやましく思う。

■怒(ヌー)族キリスト教会賛美歌と掛け合い歌<怒江情歌>(中国雲南省西北最深部)

icon021.gif1. ビデオ・怒(ヌー)族キリスト教会賛美歌  

 

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老姆登(ラオムートン/ラムトゥン)教会では折しも日曜日のミサが行われていた。教会の扉を開けると正面の壇上で説教する牧師の声がこだまし、長いすに腰掛けた村人たちが静かに聞き入っていた。その姿に日常の暮らしの中にしっかりと根付いた信仰を見る思いがした。教会の外では赤ん坊をあやす若夫婦やおしゃべりをする女性たちがくつろいでいた。教会内のビデオ撮影の許可を求めると、正面に向かって右側の長いすが男性、左側が女性なのでそこだけ気をつけるように、それ以外は自由に振舞ってもよいという。キリスト教を通じて外国を含む外界との交流の歴史が長いことはもとより、近年観光ルートの一つとして来訪者も増えており、村人たちは外来の人間に比較的オープンである。説教が終わると信者たちは起立をして牧師に続いて賛美歌を歌い始めた。文字を持たない怒族の人々はローマ字表記のリス語(怒江地域の多数派民族リス族のことば)で印刷された聖書、賛美歌集を使用していた。(オーディオレポと同文。2007年12月30日、雲南省怒江リス族自治州福貢県匹河郷にて収録) (解説 市橋雄二  ビデオ 市川捷護 以下同様)

icon021.gif2. ビデオ・怒(ヌー)族掛け合い歌<怒江情歌>  

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怒江に沿って走る省級道路の最北端の町、貢山(コンシャン)。峡谷の谷間にできたわずかな平地に建物がびっしりと並ぶ。長く狩猟を生業としてきた高地民族であるトールン族の行政上の中心地である。ここからさらに山道を北へ40キロほど行くとトールン族の村への入り口となる丙中洛(ピンチョンルー)に到着する。手付かずの自然に伝統的な民家や習俗が残る<最後の秘境>とも言うべきこの地域は、世界遺産「三江併流(金沙江(長江の上流)・瀾滄江(メコン川上流)・怒江(サルウィン川上流)が並んで流れる地域)」に指定されたこともあり道路の拡幅・補修などの観光開発が進められていて、携帯電話のアンテナはこの地にまで及んでいる。その丙中洛の入り口の土産物屋の女性が織物の実演販売をしながら、誰に聞かせるともなく歌を口ずさんでいた。<怒江情歌>という怒族の民謡で、かつては男女がこうした歌を掛け合うことで恋心を伝えた。日本の万葉時代の歌垣との関連が指摘されている。弓奏楽器で合いの手を入れているのはたまたま通りかかった貢山のタクシーの運転手。(オーディオレポと同文。2007年12月31日、雲南省怒江リス族自治州貢山独龍族怒族自治県丙中洛郷にて収録)

■インドの門付け・漂泊芸

1. 人形つかい「ゴールバンド」 icon021.gif

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この地方で有名な曲で、本HPのオーディオ・ファイル5曲目にも聞くことができる。出稼ぎに出かけた夫を想う歌。編成は右から人形つかい、ラーヴァンハッター、カルタール、ドーラク。人形つかいは葦の茎で作った小型の笛を口に含んで「ピー、ピー」という音を出している。2001年8月11日ラージャスターン州ジャイサルメール郊外にて収録。(楽曲解説 市橋雄二 ビデオ 市川捷護 以下同様)

2. カルベリアダンス icon021.gif

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ジョーギーの中でも蛇つかいとして知られるサブ・カースト”カルベリヤ”のグループによる歌と踊り。カーリョーという歌い出しで始まるこの曲は、「夫は私のためにバラの花を買いに市場に行ったのに、野菜(カリフラワー)を持って帰ってきた」とユーモラスな内容を歌っている。2001年8月11日ラージャスターン州ジャイサルメール郊外にて収録。

 

3. 絵解き芸人ボーパ icon021.gif

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夫(ボーパ)と妻(ボーピー)による絵解き歌。ラーヴァンハッターを弾く弓には小さな鈴が5~6個ついていて、弓の返しの際にシャンシャンと音が出てリズムをつける仕掛けになっている。ボーパの本拠地はジョードプルやジャイプルと言われ、ジャイサルメールでは主に観光客相手に演じられている。2001年8月11日ラージャスターン州ジャイサルメール郊外にて収録。

4. ジョーギーの女たちがうたう「カムリー」 icon021.gif

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カムリーという名の村の娘を題材にしたコメディー・ソング。一人がフレーズの頭を歌い始めると、残りの者がそれに続くというスタイルで歌っている。映像は彼女たちがテントを張って一時的な住まいとしていた空き地だが、カノイ村で見かけた時には門付けをしながら歌っていた。2001年8月12日ラージャスターン州ジャイサルメール、カノイ村にて収録。

5. カノイ村のマンガニヤールの名演「ダマーダム・マスト・カランダル」 icon021.gif

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遊行の聖者ラール・シャーバーズ・カランダルを讃える歌。演奏は左からカルタール、歌、歌とハルモニウム、サーランギー、ドーラク。この曲はカッワーリーの巨匠ヌスラット・ファテ・アリ・カーンがそのレパートリーとして歌ったことで世界的に知られることになった。2001年8月11日ラージャスターン州ジャイサルメール、カノイ村にて収録。

6. カマーイチャー奏者が「ムーマル」を合奏 icon021.gif

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タール沙漠に伝承される「ムーマルとマヘンドラ」という悲恋物語を題材にした歌。美女の誉れ高いムーマル王女の美しさを「瞳は雲間の太陽のよう、鼻筋は剣のよう」と歌い上げる。カルタールとドーラクの掛け合いも見物。2001年8月16日ラージャスターン州ジャイサルメール、デーダンサール湖畔のヒンドゥー祠にて収録。

■アルメニア・ジプシー(ボーシャ)のうた

アルメニア・ジプシー(ボーシャ)の絶唱 icon021.gif

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エレヴァン市内のボーシャの住む集落で出会ったサロ・ゲヴォルギャンさん(43)の招きでお孫さんの誕生日祝いの席に同席させてもらった。場所はエレヴァン市街から車で20分ほどのアシュタラクという町にある娘夫婦宅。奥で男が吹いているのはアルメニアのダブルリード楽器ドゥドゥク。2002年8月20日アシュタラク市にて収録。

■マケドニアのジプシー・バンドと結婚祝宴、少年大道芸

1. スルラのバンドが街を流す icon021.gif

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トルコではズルナ、マケドニアではスルラと呼ばれるリード楽器(チャルメラ)とタパンと呼ばれる大太鼓の楽団。婚礼の行進用の音楽を演奏するために雇われて、市内にもう一箇所あるロマ居住区トパアナから来ているという。ここでは「エミーナ」というトルコの曲を演奏している。2006年8月10日スコピエ市シュト・オリザリにて収録。

2. 婚礼祝宴も最高潮、輪舞は華やか icon021.gif

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シュト・オリザリで最も人気のエレクトリック・バンド、ユジュニ・コヴァチを雇って宴会をする家庭の結婚式会場におじゃました。婚礼の宴は夕方5時ごろからはじまり、延々朝まで続くという。オロと呼ばれる輪舞はさまざまなリズムで踊られるが、このスローな曲では3+2+2の7拍子のリズムが用いられている。2006年8月10日スコピエ市シュト・オリザリにて収録。

3. 少年大道芸人の迫力 icon021.gif

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スコピエ市一番の繁華街であるストーン・ブリッジとツルゴフスキ・ショッピングセンターの間の一角で大道芸を演じていた兄と妹。少年が叩いているのはダラブッカというトルコを中心に西アジアで広く見られる片面太鼓。道行く人に演奏と踊りを見せて投げ銭を稼ぐ。2006年8月12日スコピエ市内にて収録。

■トルコのジプシー(チンゲネ)・バンド

 ジプシー(チンゲネ)・バンド、ネシェリ・グループ icon021.gif

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イスタンブールの旧市街クムカプ地区のレストラン街で流しの演奏をしているグループのひとつ。こうしたグループには特定の店と契約して専属になっているバンドも多い。編成はウットゥ(ウード)、カーヌーン(台形の薄い共鳴箱に弦を張り、爪をはめて弾く)、テフ(タンバリン)、ケマン(バイオリン)で、それぞれ歌もうたう。日本でかつて江利チエミが歌ったトルコ民謡「ウスクダラ」をリクエストして歌ってもらった。2006年8月13日イスタンブール市内にて収録。

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