「パゾリーニ詩集」~永遠の革新性

ピエル・パオロ・パゾリーニという名前ほど強烈なインパクトを与え続ける映画監督はいない。不可解な死後、35年が経つのに映画史を彩る「奇跡の丘」「アポロンの地獄」「王女メディア」などの幾つかのシーンが折にふれて鮮明に蘇る。そ … “「パゾリーニ詩集」~永遠の革新性”の続きを読む

新装版刊行「中国55の少数民族を訪ねて」

1998年に刊行されてから、12年が過ぎたが、このたび新装版発売ということになった。この間、2007年と2009年の2度にわたり雲南地方に旅する機会があった。雲南省西北部を中心として居住するヌー族、リス族、ナシ族、ペー族 … “新装版刊行「中国55の少数民族を訪ねて」”の続きを読む

迫力に満ちたルポルタージュ・・・「漂流するトルコ」:小島剛一

トルコに関する濃密な情報がぎっしり詰まったトルコ東部辺境のフィールドワーク紀行であるとともに心豊かなトルコの少数民族の人びとの苛酷な人生が語られ、それに寄り添う日本人言語学者との交流の記録でもある。 著者は並外れたスケー … “迫力に満ちたルポルタージュ・・・「漂流するトルコ」:小島剛一”の続きを読む

中国人ノーベル文学賞作家の魂の彷徨:『霊山』

2000年に中国人作家としてはじめてノーベル文学賞を受賞したフランス国籍の作家、高行健(ガオ・シンヂェン)の代表作である。1940年江西省に生まれ、1970年から小説を発表しその才能を注目される。 『霊山』の執筆を開始し … “中国人ノーベル文学賞作家の魂の彷徨:『霊山』”の続きを読む

みずみずしい感性と野生:「ゾリ」(コラム・マッキャン著)

■2009.1.13  みずみずしい感性と野生:ジプシー詩人、漂泊人生の物語――「ゾリ」(コラム・マッキャン著)○本のページを繰るのももどかしく読み進めるという経験はそうそうあるものではないが、久しぶりにそうした思いに駆 … “みずみずしい感性と野生:「ゾリ」(コラム・マッキャン著)”の続きを読む