■ギャラリー(マケドニア篇)

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button126.gifマケドニアのジプシーバンドそして大道芸の兄妹

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シュト・オリザリをスコピエの丘から遠望する。シュト・オリザリは4万人以上の人口を有し、ジプシーの居住地としてはおそらく世界最大の規模を有する集落である。1963年の大地震で家などを失ったジプシーをスコピエ郊外に集めたのが発端。現在でも高層ビルなどないので、遠景からこの集落を特定するのはむずかしい。

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シュト・オリザリの街どおり。

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馬と自動車の奇妙な並存。ここでは荷馬車がまだ立派に現役として働いている。ロマと馬の関係は幌馬車での移動生活で知られているが、馬の売買などは、移動・運搬・廃品回収の生業として、現在のロマたちが多く従事している中古車販売業にも繋がってくる要素だ。

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シュト・オリザリのごみの散乱ぶりは見事だ!

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ペットボトル再生事業は彼らの大切な生業になりつつある。彼らの廃品回収や清掃の生業を一歩進めた事業として成功させたい。

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放送局の現場。ひとりで何でもやる。

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ロマシアターの表札。

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シュト・オリザリの中心の端の斜面にあるロマシアター。素朴なつくりだが、。存在意義はその規模を超えて大きい。ロマたちのシアター前のメンバーたち。地元の小学生を招いての公演や海外公演などユニークな活動をしている。入場料は無料というのが凄い。よってメンバーの彼らはシアターからの報酬はない。皆、別の仕事をもっているのだ。だから、やりたいものだけをやれる。海外公演は招待側と国やスコピエ市からの文化後援基金でまかなう。

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結婚式のパレード。シュト・オリザリの8月は日本のお盆休暇を思わせるほど、帰省してきた人々で人口が一挙に増える。親類縁者が集まりやすいこの時期を利用して結婚式が集中する。

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雨が止めば、待ってましたと始まるパレード。少しくらいの雨ではパレードは中止しないようだ。

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ブラスバンドの稼ぎ時である。

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パレードは街のあちこちで同時進行する。

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まなざしの強烈な少年たち。写真をとると、ポーズをとるが、後から金を請求されることもある

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独特の円舞も最高潮に。女性の鮮やかな衣装はこの日のために贅をつくす。平均1着で1000ユーロ(約15万円)は掛けるという。

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雰囲気も盛り上がり、輪舞が果てしなく・・・。このころは始まりから2時間は過ぎている。

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伝統や形も守るが、心から楽しむのが彼らの本領であり、ともすれば、形式主義の堅苦しさに陥りがちな我々にはまぶしいほどだ。

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陽は西に傾き、街全体に揺らいだような空気が漂い、吸い込まれそうな気分になる。

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最近はシンセサイザーを使ったバンドが人気だ。したがって路上のパレードの形式もこのようなものになる。

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路上にテーブルを並べて、食物を並べ、宴をはる。もちろん一画は通行止めになる。

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もうひとつのジプシーの集落、トパアナ地区の街角。幹線道路をはさんで両脇に5000人のジプシーが住む。主に廃品回収業をする人々が多い。

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幌馬車の残骸が無造作に道路脇に放置されていた。夏草に隠れるようにある光景は、切ないものがある。

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トパアナ地区。外部(ジプシー以外)の人々が立ち入らないほど、濃密な集落で、行政も実態を把握できないらしい。シュト・オリザリより古くから集落を形成している。土地の権利関係も複雑怪奇である。つまり行政からみると、不法占拠なのだろう。住民登録がないので、生活保護も受けられない。しかしながら、訪ねてみれば予想とは違い、愛嬌あふれる人々の集落だった。幸せなエネルギーを発散させている一家の表情には、どこか突き抜けたなにものかがある。

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ジプシーの人たちはとにかく洗濯好きだ。街を歩いても、洗濯物を大量に干している光景がいたるところに展開する。着るものから、じゅうたんに至るまで。

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スコピエ市内の広場。兄妹の大道芸。突然の出現に驚き、そして喜ぶ。少年の精悍なまなざしは見るものの柔な感情を受け付けない。

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妹の踊りはまだ拙い。兄がもっぱら稼がねばならないのだろう。

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スコピエの旧市街。みやげ物店や職人街、バザールなどが立ち並ぶ。

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マザー・テレザはマケドニアのスコピエでアルバニア人の商人の家庭に生まれた。アルバニア人はここでは少数民族である。 

 

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