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2012年8月のお盆も終わった後に恒例の秋田マタギの渓でのイワナつり。今年は暑い夏で渓流のかなりの上流でも生暖かい風が感じられ、さすがのイワナたちも夏バテ気味で食いはイマイチだった。しかし、そこは秋田の渓流、生き残ってきた大物が顔を見せてくれた。いつもの渓に入る。水量はかなり少ない。フライをやる人間には歩き安く,ありがたい。適当な水量で釣りができることのほうが珍しく、多すぎて川を歩くのがしんどいか、少なすぎて魚の活性がイマイチの場合が多いのではないか。にわか雨がさっと降り、渓を活性化してくれるのが一番いいが、自然は思うようにはなってくれない。
いつものポイントから入渓する。朝の弱い日差しが差し込み、空気が新鮮で、体中に力がいきわたるようだ。
初のヒットは尺近い大物。今頃は用心深い大物が残っているようだ。
これも大物のようだ。川下に走る。尺上33センチ。
午前中は3匹。ランチタイム。宿の握り飯は添え物の鮭がうまい。
イタリア料理のアクアパッツァ。イワナのトマト煮。トマトは宿の畑のもので新鮮。オリーブ油、水,コショウで手早く炒めるだけだが、水がうまい、トマトが新鮮、イワナが獲れたてなので、びっくりするほど旨いので全員が満足。
次いで恒例の秋田名産の稲庭うどんをゆでて、流しうどん。わさびは渓にふんだんにある山わさびをつかう。贅沢この上なしのランチタイム。
一服してから、午後のつりに備える。
去年から参加しているHさん。まだ一度もイワナの顔を拝んでいなかったが、ついに滝前のポイントでヒット。興奮の極致。
Hさんの成果を記念して、自然の滝というか堰の前で記念写真。ここから上の上流はまだやっていない。高巻きできるところがあれば、いずれやってみたい。
一足先に帰ったHさんを送りに最寄の駅へ。なんとも良い感じの線路風景。
この渓流の虫、昆虫たちはストレスを普段感じていないのか、とてもおっとりしており、人間を怖がらない。
いつ来ても心癒される風景。特別に派手ではないが、こころに深く残る日本の典型的な里。
ひとりで帰路に着くときはそれなりに熊などに気を使うが、これだけいれば熊のほうが避けてくれる。宿で作ってくれる骨酒を思い浮かべながら、ほど良い疲れでだるい足で山を下る。