名も無き旅人を人々の胸に刻んだ沢木耕太郎の新作「天路の旅人」

戦前、アジア諸民族の政治的独立と文化復興による大東亜秩序建設を国策とする日本は満州国内の内蒙古に興亜義塾という名の学校を設立し、大陸方面の国策遂行を担う人材の養成に乗り出した。そこで学んだ若者の中に、ラマ教(チベット仏教 … “名も無き旅人を人々の胸に刻んだ沢木耕太郎の新作「天路の旅人」”の続きを読む