○チベット情勢に関する中国当局の対応は相変わらず硬いようだ。記者会見での報道官の話し振りを見ていると、その語気の強さにあきれる場合が多い。特にダライ・ラマについて発言する際は凄い。ダライとはき捨てるようにいい、ダライ・ラマとは言わない。「ラマ」とはチベット僧侶に対する尊称であるからなのだろう。現在チベットに入国するのは困難なようなので、チベット、ラサの現状はうかがい知れない。チベット族の人びとの思いは推測するしかない。そこで1996年に1ヶ月ほど取材で滞在した際の写真を取り出して見ていたが、当時のラサの雰囲気などが伝わるものなどをギャラリーにのせることにした。