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4月末から1週間ののんびりとした旅。以前から行きたかったけど、なかなか行くチャンスがなかったリスボン。古くはアマリア・ロドリゲス(1920~1999)の「暗い艀( はしけ )」の名唱からポルトガルに関心を抱いた日本人は多いだろう。フランス映画全盛期の映画「過去を持つ愛情」(アンリ・ヴェルヌイユ監督フランソワーズ・アルヌール主演 1954)の中で歌われ、彼女の歌唱の独特な節回しに魅了されたものだ。評判どうりの坂道に満ちた街並みは手強く、多くの観光客はレトロな市電に満杯の有様だった。町全体を覆う素朴な雰囲気はどこか鄙びた感があり、好ましい。大航海時代の探検家マゼランの時代、16世紀に全盛期を迎え、以後長期の停滞期に入っているポルトガルの現在は、将来の日本の姿を予見させてくれるようだ。ただ、リスボンの人々の表情にはストレス感がなく、人生をそのまま受け入れて行く静けさが感じられた。youTube参照。