ヴェンダースの新作ロード・ムービー:「パレルモ・シューティング」

ヴェンダース日本公開最新作である。私は彼の映画はかなり好きで、特に「パリ・テキサス」(1984)で受けた新鮮な衝撃は忘れられない。サム・シェパードのシナリオ、ライ・クーダーのギター、テキサスの風景の寂寞感など「イージー・ … “ヴェンダースの新作ロード・ムービー:「パレルモ・シューティング」”の続きを読む

「地を這う前衛」ダンサー、田中泯の初エッセイ集

「僕はずっと裸だった 前衛ダンサーの身体論」(工作舎)。 稀代のダンサー、田中泯、初のエッセイ集であり、活目すべき身体論・舞踊論である。自らは舞踏家と呼ばれることを拒み、ダンサーと呼ばれることを望む。 身体表現の起源を探 … “「地を這う前衛」ダンサー、田中泯の初エッセイ集”の続きを読む

《ジェレム・ジェレム便りNo.24》ブルガリア、ロック・フェスの町のロマ

ブルガリア北東部の黒海に面した小さな観光都市カヴァルナは、2006年から毎年夏に開かれているロック・フェスティバルのおかげでその名が世界に知られるようになったが、カヴァルナのロマ系住民こそこの地の名誉とすべきだろう。 ブ … “《ジェレム・ジェレム便りNo.24》ブルガリア、ロック・フェスの町のロマ”の続きを読む