アンダルシアの土着性:映画「ブランカニエベス」(パブロ・ベルヘル監督)を観て

ペドロ・アルモドバル監督をして「最高のスペイン映画」と言わしめた本作は、モノクロ&サイレントという手法を用いて敢えて制作上の制約を課すことで表現力を研ぎすまし、撮影・編集という映像技術に加えて音楽や美術など多くのスタッフ … “アンダルシアの土着性:映画「ブランカニエベス」(パブロ・ベルヘル監督)を観て”の続きを読む

小沢昭一:写真集 昭和の肖像〈町〉~貧しさが生み出す力

昭和時代と言えば1926年から1989年までの60余年にわたる時代である。世界大戦から敗戦そして復興、高度経済成長へと突き進む波瀾万丈の時代だった。 日本人は概ね貧しく、懸命に働くことで精一杯だった。じぶんが幸せかどうか … “小沢昭一:写真集 昭和の肖像〈町〉~貧しさが生み出す力”の続きを読む

《ジェレム・ジェレム便り41》〜クロアチア郵便が発行する記念切手「世界ロマ語の日」

「世界ロマ語の日」はクロアチア共和国のロマ人教育協会<カリ・サラ>の発案で、2009年11月5日にザグレブで初めて祝われた。11月5日という日は、2008年にヴェリコ・カイタジ編纂による最初のロマ語・クロアチア語辞書が刊 … “《ジェレム・ジェレム便り41》〜クロアチア郵便が発行する記念切手「世界ロマ語の日」”の続きを読む

重い痛み〜「アヴィニョンのピエタ」

徳島県の鳴門にある大塚国際美術館に行く機会があり、評判の陶板名画を見てきた。6名の選定委員によって厳選された古代壁画から、世界25カ国、190余の美術館が所蔵する現代絵画まで西洋名画1000点が製陶の特殊技術によってオリ … “重い痛み〜「アヴィニョンのピエタ」”の続きを読む

刺激的で、万華鏡のようなEthio-jazz

今までいろいろな音楽に接してきたが、エチオピアのミュージシャン、ムラトゥ・アスタトゥケ(Mulatu Astatke)の音楽には不意をつかれるような驚きと感動があった。普段、何気なく聞いているFMから流れていた或るメロデ … “刺激的で、万華鏡のようなEthio-jazz”の続きを読む