直木賞「流」:東山彰良〜台湾人の息遣いと郷愁

視野が柔軟で、懐が深い小説で日本にはなかなか現れない類いのスケール感を湛えた傑作だ 台湾を中心として中国本土から日本までを含めた現代東アジア史を俯瞰しながら台湾に生きる一家の歴史を描きつつ、主人公(葉秋生)の愛と青春の日 … “直木賞「流」:東山彰良〜台湾人の息遣いと郷愁”の続きを読む

《ジェレム・ジェレム便り50 》〜「ロマ移民の増加」は作り話か:欧州評議会委員の談話から

  「欧州連合(EU)へのロマ移民の数が他と比べて多いという証拠はない。」欧州評議会の人権担当委員ニルス・ムイズニクス氏は、最近発表になった人権に関する談話の中で、「ヨーロッパにおけるロマ移民に関する偏見と先入観を覆すと … “《ジェレム・ジェレム便り50 》〜「ロマ移民の増加」は作り話か:欧州評議会委員の談話から”の続きを読む

映画「きみはいい子」〜切実感に満ちる

「そこのみにて光輝く」で鮮烈な印象を残した呉美保監督の新作であり、現在最も次回作が見たい映画監督の一人でもある。そしてその作品は、十分期待に応えるものであり、充実感に満ち、問題意識に溢れた作品に仕上がっている。 現代日本 … “映画「きみはいい子」〜切実感に満ちる”の続きを読む