映画「ゴールデン・リバー」〜極上の西部劇

思いもよらない展開と人間彫琢の深さにおいて極上の西部劇である。 黄金を見分ける化学式を見つけた化学者、一帯を支配する権力者の依頼で、それを奪おうとする殺し屋兄弟と連絡係の4人が中心人物。特にシスターズ・ブラザーズという殺 … “映画「ゴールデン・リバー」〜極上の西部劇”の続きを読む

映画「新聞記者」〜緊迫のラストシーン

昨今のメディアと権力機構との不可思議な関係を不安な気分で眺めてきたものにとっては、久しぶりに胸の支えがおりた気分にさせられる映画の登場である。海外の映画ではウォーターゲート事件などを暴くジャーナリストの映画など枚挙にいと … “映画「新聞記者」〜緊迫のラストシーン”の続きを読む

映画「旅のおわり世界のはじまり」〜前田敦子の歌唱、黒沢演出の冴え

世界的に注目を集めている黒沢清監督の新作。黒沢ファンはこれまでのスタイルとはガラリと趣を変えた映像世界に驚くのではないか。 伝説の怪魚を探すためウズベキスタンを訪れたテレビクルーのレポーター葉子(前田敦子)、クルーはカメ … “映画「旅のおわり世界のはじまり」〜前田敦子の歌唱、黒沢演出の冴え”の続きを読む

BONE MUSIC 〜自由を求めて作られたソビエト時代の「手焼き」のレコード

デジタルの時代になって使われなくなったが、かつて写真をプリントすることを「焼く」と言った。そのアナロジーからか今日でも音楽や画像ファイルをメディアにコピーする際に、たとえば「ROMに焼く」などと言ったりする。そして、身近 … “BONE MUSIC 〜自由を求めて作られたソビエト時代の「手焼き」のレコード”の続きを読む