映画「盆唄」〜唄とは、芸能とは

「ナビの恋」「ホテル・ハイビスカス」の中江裕司が3年の歳月をかけて作り上げたドキュメンタリー。2015年、東日本大震災から4年後の福島県双葉町。散り散りに避難先での生活を余儀無くされている人々が先祖代々守り続けてきた伝統 … “映画「盆唄」〜唄とは、芸能とは”の続きを読む

映画「洗骨」〜琉球弧の死生観

洗骨とは、沖縄の離島粟国島に残っている葬制で、一度風葬された死者は、肉がなくなり、骨だけになった頃に、縁深きものたちの手により骨をきれいに洗ってもらい、再度埋葬する風習である。 粟国島に住む新城家が舞台で、長男(筒井道隆 … “映画「洗骨」〜琉球弧の死生観”の続きを読む

インド発の極上のエンタテインメント映画「パッドマン」

 「現代のインドで”生理用品”の普及に人生を捧げた男の感動の実話」とうたった惹句を見たときは、もしや単に奇をてらった映画なのでは、と半信半疑になったが、それはまったくの杞憂だった。それどころか、極 … “インド発の極上のエンタテインメント映画「パッドマン」”の続きを読む

「宝島」真藤順丈著(第160回直木賞)〜突き抜けた感性・語り口の歌謡性

沖縄の1952年から1972年の20年にわたる起伏に満ちた時代、それは終戦直後に始まる米軍統治時代から日本復帰までの激動の沖縄の現代史だ。沖縄の青年、男女が生き抜いてきた、あまりにも苛酷で、痛切な思いに満ちた青春群像叙事 … “「宝島」真藤順丈著(第160回直木賞)〜突き抜けた感性・語り口の歌謡性”の続きを読む

芸能者の栄光の極みを見た〜映画「私は、マリア・カラス」

リヒテル、オイストラフ、ビルギット・二ルソンなどなど世界的なアーチストの生のステージに接したときに強く脳裏に刻まれたのは、観衆の熱狂の渦の中、ステージ上で拍手を浴びながら優雅な返礼を繰り返す姿に、芸術家の栄光の瞬間がここ … “芸能者の栄光の極みを見た〜映画「私は、マリア・カラス」”の続きを読む