「人びとのなかの冷戦世界」〜益田 肇

1991年にソビエト連邦が消滅して冷戦は終わりを告げたように見えるが、一体、冷戦とはいかなるものだったのか。大国間同士の駆け引きや政治的リーダーを巡る物語は多く語られてきたが、従来の政治的・外交的な冷戦論に新たな視座を展 … “「人びとのなかの冷戦世界」〜益田 肇”の続きを読む

『インド残酷物語 世界一たくましい民』池亀 彩

インドについては夥しい書が出ているが、そのどれを読んでもインドという巨大な存在の一部しか触れられないというもどかしさを感じてしまう。そのことがインドの魅力なのだろう。インドに行くと、そこに人間が生きている原型を見る思いに … “『インド残酷物語 世界一たくましい民』池亀 彩”の続きを読む

『人新世の「資本論」』〜斎藤幸平 著」=環境破壊、気候変動時代への理論的・実践的な提言

人類の経済活動が地球に与えた影響があまりに大きいため、ノーベル化学賞受章者パウル・クルッツェンは、地質学にみて、地球は新たな年代に突入したと言い、それを「人新世」と名付けた。人間たちの活動の痕跡が、地球の表面を覆いつくし … “『人新世の「資本論」』〜斎藤幸平 著」=環境破壊、気候変動時代への理論的・実践的な提言”の続きを読む

「彼岸花が咲く島」 李 琴峰 著   ノロに憧れる少女

彼岸花の咲き乱れる砂浜に流れ着いた少女は記憶を失っていた。海の向こうから流れ着いたので、宇美(うみ)と名付けられた。 その島では<ニホン語>と<女語>が話されていた。 宇美が流れ着いた島は亜熱帯の孤島でノロが統治する島で … “「彼岸花が咲く島」 李 琴峰 著   ノロに憧れる少女”の続きを読む

時空を超えた鎮魂   「貝に続く場所にて」〜石沢麻依 著

人間にとっての記憶・思い出・回想とは何なのかという疑問・戸惑いなどを突き詰めて考えさせる力を持った作品だろう。コロナ禍が世界を覆う現在に、2011・3・11の震災を体験した著者が失った友人・野宮や現在の居住地ドイツ、ゲッ … “時空を超えた鎮魂   「貝に続く場所にて」〜石沢麻依 著”の続きを読む