芸能者の栄光の極みを見た〜映画「私は、マリア・カラス」

リヒテル、オイストラフ、ビルギット・二ルソンなどなど世界的なアーチストの生のステージに接したときに強く脳裏に刻まれたのは、観衆の熱狂の渦の中、ステージ上で拍手を浴びながら優雅な返礼を繰り返す姿に、芸術家の栄光の瞬間がここ … “芸能者の栄光の極みを見た〜映画「私は、マリア・カラス」”の続きを読む

映画「ボヘミアン・ラプソディー 」からフレディのルーツを考えた

 クイーンについては熱心なファンでは無かったというより、関心の外にあったバンドであった。当時の己れの環境が主たる訳だが。だが、この度、「ボヘミアン・ラプソディー 」を観てから様々な事を考えるキッカケを与えられたのは正直意 … “映画「ボヘミアン・ラプソディー 」からフレディのルーツを考えた”の続きを読む

不思議な魅力が漂ようハードボイルド映画「アウト&アウト」(遠藤憲一主演)

まずこの映画の魅力は探偵役を演じる遠藤憲一にある。一度見たら忘れられない強面の表情とかれが発する殺気にも近いたたずまい、雰囲気が素晴らしい。映画の面白さと不思議は突っ込みどころだらけの映画文法上の説明不足や欠点があろうと … “不思議な魅力が漂ようハードボイルド映画「アウト&アウト」(遠藤憲一主演)”の続きを読む

映画「ガンジスに還る」の向こうに見るバナーラスの今

 ある日、不思議な夢を見て自らの死期を悟った父親が、聖地バナーラス(バラナシ)に行って死んで解脱をしたいと言い出したことから、その旅路に同伴することになった50がらみの息子ラジーブ。職場では営業ノルマに追われ、家庭では年 … “映画「ガンジスに還る」の向こうに見るバナーラスの今”の続きを読む

印パ独立70年、映画「英国総督〜最後の家(原題:Viceroy’s House)」にみる歴史の断面

 第二次世界大戦終結後、イギリスはインドの完全自治の実現を決断する。インドでは多数派のヒンドゥー、少数派のムスリムの両勢力が対立し、前者は統一インドを、後者はパキスタンの分離独立を主張していた。民衆の間に緊張が高まるなか … “印パ独立70年、映画「英国総督〜最後の家(原題:Viceroy’s House)」にみる歴史の断面”の続きを読む