中世から逆照射する眼・・・「河原ノ者・非人・秀吉」(服部英雄)

日本の芸能史をたどれば、歌舞伎・能・狂言・文楽をはじめとする古典芸能そして浪曲・万歳などから派生した民間芸能のほとんどは差別される側の人々によって生み出され、生きていくために、金に換える芸能として演じられてきた歴史である … “中世から逆照射する眼・・・「河原ノ者・非人・秀吉」(服部英雄)”の続きを読む

ロシア的魂:P.クロポトキン「ある革命家の思い出」

クロポトキンといえばプルードン、バクーニンという名前に並んで、無政府主義といわれるアナーキズムを学問的に構築しようとした革命家として名高い。しかし、この自伝的著書をみれば、彼は単なる革命家ではなく、地理学をはじめとして、 … “ロシア的魂:P.クロポトキン「ある革命家の思い出」”の続きを読む

情熱と狂気~作家の業の深さ:「表裏井上ひさし協奏曲」――西舘好子 

井上ひさし前夫人、西舘好子による井上ひさしとの25年に及ぶ壮絶な生活回想記。とにかく一気に読ませる筆力はたいしたものだ。手馴れたプロの文筆家では出せない直裁な表現と鋭敏な直感力で、複雑に屈折している作家の心の内側を鮮明に … “情熱と狂気~作家の業の深さ:「表裏井上ひさし協奏曲」――西舘好子 ”の続きを読む

「地を這う前衛」ダンサー、田中泯の初エッセイ集

「僕はずっと裸だった 前衛ダンサーの身体論」(工作舎)。 稀代のダンサー、田中泯、初のエッセイ集であり、活目すべき身体論・舞踊論である。自らは舞踏家と呼ばれることを拒み、ダンサーと呼ばれることを望む。 身体表現の起源を探 … “「地を這う前衛」ダンサー、田中泯の初エッセイ集”の続きを読む

衝撃の書~「フクシマ」論  原子力ムラはなぜ生まれたのか  開沼博 著

若干27歳、恐るべき俊才の登場である。ほとんどが3.11以前に書き溜めた修士論文「戦後成長のエネルギー――原子力ムラの歴史社会学」であるが、日本人の精神構造の古層にまで思いを巡らせてくれる衝撃の書である。 2011年3月 … “衝撃の書~「フクシマ」論  原子力ムラはなぜ生まれたのか  開沼博 著”の続きを読む